子育て案内所mico

子育て案内所micoは、子育てを楽しく、ハッピーに行えるような情報を発信しています。

学費が年間500万円以上するアメリカの小・中学校

こんにちは。子育て案内所のmicoです。

先日,アメリカにある有名な私立の小・中一貫校を見学してきました。日本にも御三家と呼ばれる私立学校があるそうですが(興味がないので名前を覚えていないのですが...),そこの学費がいくらかはわかりませんが,年間500万円以上することはないだろうとふんでいます。そう,その見学にいった小・中一貫校は,なんと学費が年間500万円以上するんです!せっかくなので,今回は,その学校を見学した様子を報告したいと思いますf:id:kosodatemico:20130929224014g:plain

 

f:id:kosodatemico:20131126232132j:plain

 

f:id:kosodatemico:20131002231248j:plain徹底した少人数学級

少人数学級もここまでくるとすごい,と思わせる徹底ぶり。一クラスあたり20名と決まっており,先生は,3~4名。平均して一人の先生がだいたい5名くらいの生徒を見ているイメージですね。先生自身も教員の専門の学位を持っています。

 

f:id:kosodatemico:20131002231248j:plain宿題がレポート

日本の小・中学校で出されるような宿題ではありません。大学のレポートのようなものが宿題として課せられます。この学校で大事にされているのは,自分で情報を取ってくる力,それをもとに考える力です。おそらく,これからの時代に必要な力だと考えているのだと思います。いくら暗記できても,今の時代,すぐに調べられるので,意味がないですからね。

 

f:id:kosodatemico:20131002231248j:plain授業内容が複数の教科をまたいでつながっている

素晴らしいのは,体系化されたカリキュラムです。そのおかげで,国語,算数,社会,理科,音楽,図工等々の科目をまたいで,教えられる内容がつながっていたりします。たとえば,ある川についての学習を行っていたのですが,まず国語の授業で,その川に関する物語を読みます。その後,川に関連する語彙を調べて覚えていきます。そのあと社会で,その川の歴史を調べたり,川にまつわるお仕事を調べたりします。音楽では,その川について歌を歌っている歌手を実際に読んで,その曲のできた背景などを学びます。そして,最後に,図工で,その川の巨大模型を作ります。。。。と,こんなかんじで,「ある川について学ぶ」という目的のもと,複数の教科をまたいで,学んでいきます。その分,学んだ内容がしっかり定着するんだと思います。

 

f:id:kosodatemico:20131002231248j:plain第二言語を勉強させる

驚いたのは,その学校では,スペイン語を小学生のうちから授業に組み込んでいることです。アメリカは,スペイン語圏から来ている移民の方も多いですし,スペイン語をマスターできると,だいたい似たようなヨーロッパ圏の言語はマスターしやすいので,徹底したスペイン語の学習が行われます。ネイティブのスペイン語の先生が教えてくれます。

f:id:kosodatemico:20130520195143j:plain

ほかにも,色々と面白い特徴がありましたが,総じて言えるのは,この国では,「世界に影響を与えられるグローバルリーダーを育てる」という意識が,こういった学校に根付いているということです。こうした意識は,アイビーリーグと呼ばれる,ハーバード大学スタンフォード大学などのトップスクールでも求められます。今回見学した学校のカリキュラムを見るに,「世界に影響を与えられるグローバルリーダー」とは,言語が出来て,ある物事を多角的な視点から見ることができて,ある問題に対して自分で情報をとってきて,考えることのできる力があるような人物として捉えられていることが分かります。

 

本の学校のカリキュラムも大変優れていて素晴らしいのですが,こうした米国の学校と比べると,少しインプットを重視しすぎているような印象を受けます。もし自分に子どもがいたら,「覚えること」よりも「考えること」を身につけさせたいな,と常々感じています。たとえば,国語の場合,日本には漢字検定とかあるので,教育熱心な親御さんだと,漢検のいい級を取らせたい,と頑張る方も多いと思います。それで,お子さんは,難しい漢字やことわざなどを頑張って覚える。それも大事な力であるのは間違いありませんが,私個人の意見としては,そのような暗記に多くの学習時間を割くよりも,たとえば,本を読んでその感想を書くとか,その本の続きの物語を自分で考えてみるとか,そういう考える力を鍛えるように時間を割きたいな,と思います。ただ,思考力も,盤石な知識の土台の上に成り立つものなので,それをおろそかにしてはいけませんが,要はそのバランスが重要なのだと思います。

 

以上,米国から教育レポートをお伝えしました~笑f:id:kosodatemico:20130929224006g:plain